-

  • かみきちの広場バナー
    かみきちの広場
フォト
2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

« AppleTVでさらに遊ぶ | トップページ | やっと紙工作をはじめました »

2011/01/05

新10機選を買って、よく飛ぶ紙飛行機集の話をだらだらと

422DB6ED-3D73-46CB-B52D-C7F359624B30

こんな本出ているの最近知りました。
こういった本に書評があるのかというと、無いでしょ?ふつう
でも、紙飛行機屋としては“あり”ます。
私見ではありますが感想・・
「WWで入手できなくなる、残したい作品」
を集めた切り抜く本って感じ。

旧作から続く名作と、ちょっと新作のプロフィール機
と、旧10機選から、フック付き、高アスペクトに前縁直線化された主翼群の機体
(滞空競技用機特選集・・バルサ胴の6機種セット系の形態)
カブ3ベースのノーマル、ドルフィン、ラビット型など
がはいっていて、ケント紙がよくなってます。
(AGケントっぽい紙)
あと、飛行機のサイズが昔よりも小さめです。
本の大きさは同じでも、もっと大型の機体があったのです。
本のサイズだといっぱいに型紙を印刷してもハンドランチには大きさが足りないし、
ゴム射出だと高度をとりたいので小さめにってことで、このサイズになるのでしょうかね?

久しぶりに「切りたい」切り抜く本です。

なぜかというと、「紙」と「型」がいいから。
これは切り抜く紙飛行機本的にいい本です。


さて、ここからは沼ですよ(笑)

今日は、紙飛行機の本、二宮先生の本について書きます。
なぜかというと、
紙飛行機の入り口は、紙工作だろうと思うからです。
やっぱり、紙飛行機って手軽じゃないんですよね。
折り紙飛行機と違い、私たちのやってる紙飛行機は面倒です。
誰でもハマれるものではありません。
だから、簡単に!ってのがキットのウリではあるのですが
そんなに簡単じゃない。はさみも、のりも使う。
結果としては、イベント向けにはいいけれどその後のリピーターはつきにくい。
爆発的にブームになったり売れたりしないことは、やってる人たちならほんとは良くわかっている。
一方、切り抜く本はというと
紙工作マニアとはいかなくても、切り抜く本を買う時点でそれなりにそういうことが好きな子供や大人がこの本を買うわけで、一冊に10機程度の型紙があり、本として眺めながら次はどれを作ろうかと考えたり、はさみを入れて工作したり。気に入った機体を欲しくてまた本を買ったりと、定着もリピートもこっちの方が自然じゃないかなあと思えるのです。

だから、紙飛行機の本を買ったり、買おうと思った人に
これまでの本の話を少しお聞かせしようかと思ったりしたのです。

今回、また切り抜く本で新刊が出ているのを知って
こちらの需要は細々とではあるものの引き続きあるのかと思ったり
自分の紙飛行機の原点はこちらの本であったこともあり、
自分的に、二宮先生の本を振り返ってみたいと思います。

以前に書いた記事と重複してたり、私見が変化してることも時とともにあるので
そのあたりはご笑納ということでお願いします。


紙飛行機の本をいっぱい所有しています。
特に二宮康明先生の本はいっぱいあります。
よく飛ぶ紙飛行機集の旧版新版混ぜこぜで所有。
二宮康明の10機選(競技用機、軽飛行機のみ所有)
新選 二宮康明の紙飛行機集全巻
新10機選(今回買った現行2冊)
があるんですが、その雑感を書いてみます。
例によってなが〜いので、注意!(笑)

・よく飛ぶ紙飛行機集(旧版)
第1集(旧)に切り抜きを対象にしない両面印刷の型紙が本の半分ほど載っている。
パーツ割りも、補強の入れ方などあまり凝っていないが、軽飛行機や、レーサータイプ、複葉機などのシンプルに美しくデフォルメされていてる機体は魅力的。
補強の入れ方などを今風にすればむしろいま作ってみたい機体もおおいと思う。
一方、競技用機の設計はクラシックで機体はぼってりしている。
重心も、かなり前寄りで、尾翼も小さい。
もちろん当時は高性能であったと思われ、むしろ、その後の競技の進化を知ることができる設計。
バラストはクリップを機首につけるか鉛、チューインガムが推奨されている。
この中の複葉機をいつか作りたいと思っていたが、
切り抜きページではない型紙であった。当時の自分には、材料になるよい紙の入手ができず、
材料があったとしても型紙を写す手段と技量が無く、作ることができなかった。
元の本は型紙のみのページにもハサミを入れて遊んでしまったし、その後手に入れた本も実家で行方知れず、以後は入手できずに今もその夢は叶わずにいる。
第2集(旧)は、前作の第1集と同じような設計の機体がおおいが、全編切り抜きページになっている。
第3集(旧)は、プロフィール機、競技機、串型、先尾翼、無尾翼、三角胴、分離型の機体と掲載機種もバラエティーに富んでいる。
また、やさしい設計法が記載されていて当時は自分にとって宝物だった。
宝物だからといってもそこは切り抜く本だから、切り抜いてしまった。
切って、また買い、を繰り返し、今残してある本を入れて4冊くらい買ったと思う、翼端上半角を火であぶってつける競技用機は機首の穴あけ(おもりのため)、尾翼差し込みの穴あけなど、工作が難しく焦がしたり、カッターでけがしたりした。初めてカッターを使ったのがこの工作だった。
ちなみに、設計のページは丁寧でわかりやすいく、基本を学ぶにはとてもいいが、重心位置や、取り付け角は、今の紙飛行機事情にはそぐわないもので、距離用の飛行機ならともかく滞空競技用には向かないと思われる。こと紙飛行機に限っていえば、次の4集の設計法を併せて読んだ上で、広場の上級者的な設計に入るのがよいと思われる。
切り抜く本、WWを通じて何度も出てくる零戦が掲載されている。
また、この辺りまではT尾翼の競技用機が定番で掲載されている。
第4集(旧)は、前出のやさしい設計法のプロフィール機用のものが続編的に掲載されている。
中央は上半角なしでキャンバー入りで、翼端別部品の主翼が完成している。
現在に続く、MOST翼はまだ発展途上である。
尾翼のバリエーションとしては、T尾翼よりドルフィン型(垂直尾翼が下面にある)が多用され、双垂直尾翼も入る。
定番の大小ジェット機タイプの型紙も完成されて美しい。
プロフィール機各種、折りたたみ翼の飛行艇が掲載されている。
自分的には、変形できるのがうれしい折りたたみ翼の飛行艇がツボでこの本も3冊買った。
コルセア、フォッケウルフ、神風号などもこの本に入っている。
第5集(旧)は、待望の競技用機集。このシリーズの紙(材料になる本のページそのもの)との相性でいったら今でもかなり高性能な機体集だと思う。
しかし、「この紙で!」という条件は外せない。
一見粗悪なこの紙が10年とかいう経過で見ると、結構いい紙で狂いも生じにくい。
しかし薄手で、この本に載ってる型紙サイズにベストマッチという感じなので、汎用性は乏しい。
とはいえ、競技用としないならその辺は何でもアリ、また競技用なら、既にこの型紙そのものが古いし自分で改良するだろうからあまり問題にならないでしょう。
紙の話で脱線したが、この本は、今の二宮先生の機体を見ると「・・この辺からきたか・・」と感じる機体が出てくる。まだ、胴は太く、翼根からキャンバー上半角とも付与されたMOSTは完成していない。
よく飛ぶ保証付きの競技用機集なんだから、当時の自分には当然宝物でやっぱり3冊買った。
旧版は、3、4、5集で何となく一区切りついているっぽいが、続けて第6集、第7集がある。
なぜここで一区切りと感じるかというと、第5集のせいである。
前出の通り、第5集は競技用機集で、競技用機というのは一応紙飛行機といえど最先端である。
だから、このあと、どんどん新しくなっていく(とはいえあるとき落ち着いていくのだが)
一方、シンプルにモディファイされた一般的な軽飛行機、スポーツ機、複葉機、ジェット機や、プロフィール機というのは既にかなりの高レベルで型紙化されていて、平胴、薄翼では、初期のころから完成度が高く機種が増えるとその中に名作が出てくるという進歩の仕方になっている。
なので、第6集(軽飛行機集)、第7集(プロフィール機集)またはそれ以前のものも、古典なのに今も古くなっていない。
翼端形状の微細な変化や胴体材料、フック用の切り欠き、Nをかたどったマーク(5集からかな)が入る程度のリファインがあっても、ほぼこのまま、この後の新版やWWのキット型紙になっている。
だから、ここんところで一区切りで
ここまでが古典!って感じがするのです。

変なところで区切ったが、
第6集(旧)軽飛行機集、見たらみんなが知っている軽飛行機ばかり、フック用の切り欠きのない胴体は美しい。
第7集(旧)プロフィール機集、ライトフライヤーや、プロペラ戦闘機、ジェット戦闘機、旅客機など、見て飛ばしてうれしい機体ばかり。
前出の通り、全く古さを感じさせない機体ばかりで旧版ではこの二冊のみ、別格でこのまま現代版として通用する出来。

・よく飛ぶ紙飛行機集(新版)第1集〜第5集
5冊しか無くなったが、7冊分全体を整理して5冊にまとめた感じになっている。
1冊あたりのボリュームと巻数が減ったのでかなり機体数は減っている。
第1集の、型紙のみのページ(切り抜けない型紙)はなくなった。
第3、4集のやさしい設計法の掲載、第5集を競技用機集としている点はそのままである。
材料の紙は旧版と同じであるようだ。

・二宮康明の10機選(競技用機、軽飛行機、変形機、わりばし機、やさしい紙飛行機)
このころの機体はかなりキレている!(良いって意味)
特に競技用機はすごい。
今主流の、ゴム競技の垂直上昇機、ハンドランチ機の直接の元になっていると思われる。
競技紙飛行機の最先端で、立体翼、胴、また、職人芸の細工で高精度の加工を施す競技機はまた別世界ではあるが、一般的な貼り合わせ胴、薄翼という意味では、このあたりが完成形ではないだろうか。
この本の機体が高性能であるのはふまえた上で、構造やサイズの見直しが常にされていっているのだが、なにしろ、この本の紙にベストマッチであり、この型紙のを別の用紙で作っただけでは性能が落ちてしまう。
じゃ、同じ紙を探したいと思うのが人情だが、この紙の正体は教えてもらえなかったと聞き及んでいる。
この本の機体サイズによく合う厚さと強さで、以前の「よく飛ぶ紙飛行機集」の紙よりさらに高性能な紙。
後述のとおり、この本を売りたいなら秘密でもいいが、この本がなくなったなら紙を入手したい事情も察して教えてくれないかと思う。
機体については、胴体構造も単純な張り合わせとしてはかなり凝っている。
二段上半角のMOST翼も完成され、この後は現在の型紙にも使用されている。
(主翼補強が翼端前縁に及ばない点だけが現在のパーツ割と違うところ、今はここが延長されている)
同じ10機選の変形機集がすばらしいとの話だが入手できていない。
同軽飛行機集は前述の第6集に準ずる。

・新選 二宮康明の紙飛行機集1〜5
このあたりからは、現在入手可能なので簡単に
WW系の飛行機っぽい型紙、厚手のつるつる紙でオイラは苦手な紙なのでほとんど作らない。
ステープラーの機種が新鮮。
誤解を恐れず書くと・・「紙」が良くない、変えてほしい
ハズレなしの型紙ばっかりなんだからなんとかしてほしい。
先に書いたとおり、切り抜く本は、本を切り抜いた機体が高性能だから売れるのであって
別の紙で作る方が飛んだらこの本は売れない。
本そのものを切り抜いて作った飛行機がよく飛ぶのが重要で、
本の材料が良ければ、複写や、紙の入手の手間を考えたら、もう一冊買ったほうが安いとみんなが思う。
バルサ胴型紙をつけて、バルサ材を別に買うのを前提での本もいいと思う。
本屋とホームセンターはすぐに見つかるが
一般に知られた店でAGケントを買えることはまずないといっていい。
だから、出版社は紙の選定は間違えないでほしい。
飛ばない紙飛行機集は売れません。

で、新10機選は先に書いたとおり。
今度のはいい本ですよ(笑)

昨今では
フィギュアも模型も完成品がおおくなり、モノも良くなってますが
一生買いつづけて集めて増やすだけで満足しているものでもないでしょう?
工作は、ゴミも出るし失敗もするし、壊れてしまうと残らないかもしれませんが、モノを生み出すことができるので別次元の楽しみがありますよね。
子供たちに(大人になってしまっている方々も)もっと作ってほしいと思います。
僕も、やっぱりブランクがあっても何かしら作っているのは楽しいからだと思います。
WWはどんどんキットが無くなってしまっているけれど
本は残ってくれてます。
だから、
本を継続して出してくれてる誠文堂新光社に感謝しつつリクエスト。
昔の本には
巻頭のグラビア
紙飛行機の完成した機体の写真と、そこに機体についてのコメントがありましたね。
子供のころにはこの写真にわくわくして、型紙を組み上げた飛行機に思いをはせながら
次に工作する機体を決めたものでした。
全機が一覧になったページだけではちょっとさびしく感じます。

今はこの本のターゲットが子供ではなくて我々のような一部の紙飛行機マニア向けなのかもしれませんが
紙飛行機がカッコよく写った大きめの写真やコメントを入れてほしいなとおもいます。

« AppleTVでさらに遊ぶ | トップページ | やっと紙工作をはじめました »

コメント

おおっ、こんなのが出ていたのですね。
よく飛ぶ紙飛行機集といえば小学生の頃のニオイとともにあの頃の記憶が甦ります。
鉛代わりに推奨されていたチューインガム、
今思えば噛む前のものを使えって意味だったんですよね…きっと。
10円でフェリックスガム(あたり付き)を噛んでから競技用機の機首に仕込んでおりました。

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 新10機選を買って、よく飛ぶ紙飛行機集の話をだらだらと:

« AppleTVでさらに遊ぶ | トップページ | やっと紙工作をはじめました »

無料ブログはココログ

スポンサード リンク

  • グンゼ BODY WILD【携帯向けサイト】
  • iTunes Store(Japan)
  • FUJIFILMネットプリントサービス
  • デル株式会社