飛行機と父の話
台風が過ぎて行きました。
まだ風が強いけどね
北の方はまだコレからかな?
父を見舞ってきました。
退屈してるだろうし、紙飛行機とか好きだったし
ちょうどいいからコレ持って行くか
病室に言って、少し声をかけて
まあ、どのくらいわかってんだかどうだかわからないんだけど
ぼくはこのキットの説明をして、封を開けて作り始めました。
父は、興味があるんでしょう、工作の過程をじっと見ています。
出来上がって、ちょっと飛ばしてみせるけど
やってみようとは思わないらしい
(体の自由がきかないから無理もないか)
目に入るところに飾りに置いてきました。
いろいろ考えるとキリが無いけれど
言葉の通じない父と苦笑いしながらよくわかんない会話をして
飛行機置いてきたというわけですが
ヘソ飛行機や、凧を教わったのも親父だったような気がするなあ
いや、ほとんど自分でやった気もするけど
糸目の取り方とか、重心とか、最後のキモだけ教わったのか
いや、それじゃ、ほとんどいいところは教わったってことかな
いまとちがって土曜も仕事だったし
日曜はゴルフとかに行ってた気もするし
それであんまり遊んでもらったことはないけど
飛行機と凧と絵を教わったよなあ
ってことは、いまの遊びのかなりの部分じゃん
じゃ、まあ、いい方向に育ってるな、オレ
すこし父の話でした
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